松野尼御前御返事

〔C1・弘安四年一月二一日・松野殿尼御前〕/と申す鳥となれり。日本国の人にはにくまれ候ひぬ。みち(道)ふみわくる人も候はぬに、をもいよらせ給ひての御心ざし、石の中の火のごとし、火の中の蓮のごとし。ありがたく候、ありがたく候。恐々謹言。/正月二十一日日蓮(花押)/松のの尼御前御返事