伯耆殿御書

〔C4・弘安二年九月二〇日・日興〕/「形像舎利並余経典唯置法華経一部」と申す釈と、「直専持此経則上供養」の釈をかまうべし。余経とは小乗経と申さば「況彼華厳○以法化之。故云乃至不受余経一偈」の釈を引け。/はわきどのへ/(弘安二年)九月二十日日蓮/返す返すいままであげざりける事、しんへうしんへう(神妙神妙)。この事のぶるならば、此の方にはとがなりと、みな人申すべし。又大進房が落馬あらわるべし。あらはれば、人々ことにおづべし。天の御計らひなり。各々もおづる事なかれ。つよりもてゆかば、定めて子細いできぬとおぼふるなり。今度の使ひにはあわぢ(淡路)房をすべし。