上野郷主等御返事

〔C3・弘安五年一月一一日・南条時光〕/昔の徳勝童子は土のもちゐを仏にまいらせて一閻浮提の主となる。今の檀那等は二十枚の金のもちゐを法華経の御前にささげたり。後生の仏は疑ひなし。なんぞ今生にそのしるしなからむ。恐々謹言。/正月十一日日蓮(花押)/上ののがうす(郷主)等のとのばら(殿原)