是日尼御書

〔C1・建治三年四月一二日・是日尼〕/さどの国より此の甲州まで入道の来たりしかば、あらふしぎやとをもひしに、又今年来てな(菜)つみ、水くみ、たきぎこり、だん(檀)王の阿志仙人につかへしがごとくして一月に及びぬる不思議さよ。ふで(筆)をもちてつくしがたし。これひとへに又尼ぎみの御功徳なるべし。又御本尊一ふく(幅)かきてまいらせ候。霊山浄土にてはかならずゆきあひたてまつるべし。恐々謹言。/卯月十二日/尼是日