2018-05-09から1日間の記事一覧

六郎次郎殿御返事

〔C6・建治三年三月一九日・六郎次郎殿・次郎兵衛殿〕/白米三斗油一給はり畢んぬ。いまにはじめぬ御心ざし申しつくしがたく候。日蓮が悦び候のみならず、釈迦仏定めて御悦び候らん。「我則歓喜諸仏亦然」とは是れなり。明日三位房をつかはすへ…

兵衛志殿女房御書

〔C6・建治三年三月二日・池上宗長女房〕/先度仏器まいらせさせ給ひ候ひしが、此の度此の尼御前大事の御馬にのせさせ給ひて候由承り候。法にすぎて候御志かな。これは殿はさる事にて、女房のはからひか。昔儒童菩薩と申せし菩薩は、五茎の蓮華を五百の金…

現世無間御書

〔C1・建治四年二月一三日〕/或はくびをきり、或はながさればととかれて、此の法門を涅槃経・守護経等の、法華経の流通の御経にときつがせ給ひて候は、此の国をば梵王・帝釈に仏をほせつけて他国よりせめさせ給ふべしととかれて候。されば此の…