大豆御書

〔C3・弘安三年一〇月二三日(或は一二月三日)・波木井実長〕/大豆一石かしこまって拝領し了んぬ。法華経の御宝前に申し上げ候。一渧(いってい)の水を大海になげぬれば三災にも失せず、一華を五浄によせぬれば劫火にもしぼまず、一豆を法華経になげぬれば法界みな蓮なり。恐惶謹言。/十月二十三日日蓮花押/御所御返事