弁殿御消息

〔C0・文永九年七月二六日・日昭・大進阿闍梨・三位殿〕/不審有らば諍論無く書き付けて進らしむべし。/この書は随分の秘書なり。已前の学文の時も、いまだ存ぜられざる事粗之れを載す。他人の御聴聞なからん已前に御存知有るべし。総じてはこれよりぐしていたらん人によりて、法門は御聴聞有るべし。互ひに師弟と為らんか。恐々謹言。/七月二十六日/弁殿大進阿闍梨御房三位殿日蓮(花押)