大夫志殿御返事

〔C6・弘安四年一〇月一一日・池上宗仲〕/聖人(せいじん)一つつ・味文字(みもじ)一をけ・生和布(なまわかめ)一こ、聖人と味文字はさてをき候ひぬ。生和布は始めてにて候。将又病の由聞かせ給ひて、不日に此の物して、御使ひをもって脚力(かくりき)につかわされて候事、心ざし大海よりふかく、善根は大地よりも厚し。かうじんかうじん。恐々。/十二月十一日日蓮花押/大夫志殿御返事