老病御書

〔C1・弘安四年(一〇月二二日)・富木常忍〕/追申。老病の上、不食気いまだ心よからざるゆへに、法門なんどもかきつけて申さずして、さてはてん事なげき入りて候。又三島の左衛門次郎がもとにて法門伝へて候ひけるが、始中終かきつけて給はり候はん。其れならずいづくにても候へ、法門を見候へば心のなぐさみ候ぞ。