日住禅門御返事

〔C6・弘安三年三月三日・日住禅門〕/委細に示し給ひ候条是非無く候。仍って祖父妙厳聖霊の御志ねんごろ(懇)に回向いたすべく候。経文に「是人於仏道決定無有疑」。此の文をひまなく御唱へあるべく候。日月は地となり、地は天となるとも、此の経の行者の三悪道に落つる事あるべからず。恐々謹言。/三月三日日蓮花押/日住禅門御返事