四条金吾殿御返事2

〔C6・建治三年・四条金吾〕/法華経を本迹相対して論ずるに、迹門は尚始成正覚の旨を明かす。故にいまだ留難かかれり。本門はかかる留難を去りたり。然りと雖も題目の五字に相対する時は末法の機にかなはざる法なり。真実一切衆生色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり。/日蓮/四条金吾殿御返事